ヒビ#86

 
猫ヶ洞という場所が名古屋にはある。ねこがほら、と読む。
この辺りには池と広大なお墓があって、少し高い位置からだと街の景色も見渡せる。
ピラミッドみたいな墓石群と誰もいない森。これらは全部猫の墓ではなくて、たぶん人の骨が埋まってる。
 
チャリに乗って高速で坂を延々にくだりながらぼんやりと墓地の廻りを一周した。不思議な気分になる。
たくさんの猫がこっちを見ているのである。
ここ猫ヶ洞池ではヘラとブラックバスが釣れるのだそうだ。あいにくと釣り道具を持ってきてない。
そういうところに猫は集まるのだろうなあ。などとしきりに納得をした。
 
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ようするにパフュームのインストアに駆けつける道すがら迷ってしまっていたとゆう話。
俺は今年汗をかきすぎる。